第9章 天国へのカウントダウン13
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ジン「この部屋か」
ウォッカ「管理人に写真を見せて確認しやした」
ジン「フン、奴が組織の目を盗んでこんなヤサを根城にしてたとはな」
ウォッカ「家賃が1年分前払いされてて電話も留守電のまま、隣の住人の話じゃ、時折電話がかかってきて、メッセージを入れてるようなんですが、留守電を確かめたところ、妙な事に…」
ジン「メッセージは録音されていなかった」
ウォッカ「え?えぇ…一体誰がどういうつもりで…」
ジ「フン。所詮、女は女か……車の中にパソコンがある。取ってこい」
そう言うとジンは、懐からCDのようなものを取り出す
ジン「組織が開発した逆探知プログラムだ。こいつを使えば20秒で逆探知できる」
ウォッカ「フ、了解」
★★
貴方side
そしてその夜。家では、地下の方で電話を掛ける哀の姿を見かける
今日は、密かに新一も居る
地下室
哀『…お姉ちゃん?私』
哀は、亡き姉に電話を掛けていた
哀『明後日、ツインタワービルのオープンパーティに行ってくるわ』
ブッッ
哀「!?」
哀は私達の方を振り返る。私や寝たふりの博士、電話コードを抜いた新一を見ながら驚愕していた
哀「怜花さん、工藤君…」
貴「……やっぱり、お姉さんに電話してたんだね」
コナン「お前のお姉さん、宮野明美さんが生前密かに借りていた部屋の電話に…」
博士「そうか!君は亡くなったお姉さんと話をしたくて…」
コナン「気持ちはわからなくもねぇけど、いくら何でも危険すぎ…」
哀「っ私の気持ちなんてっ!誰にも分からないわっ!!」
そう言って部屋を飛び出す哀
貴「っ哀!!」
コナン「あ、おい!」
★★
哀side
哀「はぁ、はぁ…」
勢い余り、リビングに来てしまう。ソファに座りながら顔を俯かせる
哀「………っお姉ちゃん…」涙
ポンッ…
哀「!?」
貴「哀、風邪引くよ」
哀「……怜花、さん…」
隣に座りながら、頭を撫でてくれる怜花さんが居た