第10章 天国へのカウントダウン14
哀side
哀「……ごめんなさい…さっきは、取り乱して」
貴「私の気持ちは分からないって言ったけど……私は、分かるよ。大切な人を、小さい頃に亡くしてるからね」
哀「…え」
貴「……そういえば、哀には私の父親の事話してなかったね」
それから怜花さんはゆっくり話す。
父親が、警視庁長官だった事…交通事故で、殉職した事
警察関係者と仲が良い理由が分かったと同時に、そんな小さい頃に身内を亡くしてるんだと知る
哀「……寂しく、ならない?」
貴「そりゃ寂しいよ、家族はもう居ないんだから。小さい頃は私も消えようかって思ったし」
哀「!」
怜花さんの表情は、悲しみで溢れてた。
貴「…けど、ある人達のおかげで勇気を貰えたんだ。
私は、支えてくれる人…見守ってくれる人…沢山の人が居てくれて、ずっとここまで来れた。お前もその中に入ってるからね、哀」
哀「!」
貴「あの時も言ったけど。私は貴方を助けたいと思ったから、助けたんだよ。1人だなんて、思わないでよ」ニコ
哀「……っ」
初めて助けてくれた時の彼女の笑顔、今でも一ミリも変わってなかった
貴「…そうだ!久々に一緒に寝よう!」
哀「え…」
貴「睡眠不足は、体調不良になる1つなんだから……寝るよ」
手を握られながら、怜花さんの部屋に連れてかれる。
☆☆
貴方side
次の日、パーティに行く為に哀と博士と探偵事務所の前に行くと既に蘭と子供達の姿が。園子の姿はまだない
貴「皆、おまたせ」
蘭「怜花……凄い綺麗よ!」
歩美「本当!とっても綺麗、哀ちゃんも!」
コナン(本当に、綺麗すぎ…//)
貴「……ありがとう」
哀「ありがとね」
蘭達と話していると
園子「はーい。お待ちどおさま」
蘭「…園子?!どうしたの?!その髪…」
園「イメチェンよ、イメチェン!彼女にならってウェーブかけたのよ!」
園子は、ウェーブをかけていて哀に似ていた。
園子「どう似合う?」
コナン「?!」
園子「あら、何か言いたそうね?」
コナン「あ、いや別に…」
慌てる新一、たぶん園子が哀に似ているからダブって見えたのだろう