第8章 天国へのカウントダウン12
貴方side
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コナン「…あれ、今日は灰原も?」
貴「え、うん。原さんのトコに行くって言ったら、行きたいって」
哀「いいでしょ?私だって興味あるもの…原さんの持ってるゲームソフト」
コナン「え、ああ…そう…」
新一に呼ばれ、原さんの家に子供達と向かっていた。
★★
それから私達は、原さんのお家へ着く
ピンポーン
貴「……出ないね」
コナン「おかしいな…」
何度かチャイムを鳴らすが出てこない。新一は、玄関の扉を開けようとする……そしたら何と、扉が空いていた
恐る恐る入ってみると、原さんが血を流して倒れている姿が目に入った
コナン「…っ怜花姉ちゃん警察に!灰原は救急車!」
貴「うん」
哀「分かったわ」
そう言い中に入っていく新一を見ながら、私は目暮警部に電話をかける
ピッ
目暮『もしもし、目暮だ』
貴「目暮警部!怜花です!」
目暮『おおー!怜花君か、どうかしたかね?』
貴「今、原さんの家に来てまして……扉を開けたら、血だらけで原さんが倒れてるんです!」
目暮『!何!?原さんが?!分かった、すぐに向うから家に居てくれ』
そう言いながら電話を切り、私も中に入る
見てみると拳銃で胸を撃たれ、ほぼ即死。救急車が来ても、多分…間に合わないだろう
原さんは、手にナイフを握っていた
そして遺体の横には、以前の大木さん同様2つに割られたお猪口
コナン「ってことは…同じ犯人!」
…でも、このお猪口…血が付いてないな…
まるで、後から割ったみたいな…
☆☆
それからしばらくして、目暮警部達が到着
検死官が言うには、死亡推定時刻は昨日の午後から夕方に掛けてらしい。
警察は大木さんを殺した犯人による連続殺人と考えていた。お猪口は被害者が残したものではなく、犯人が残した可能性が高い、と。
コナン「…」
哀「これで彼らじゃないって分かったでしょ?彼らはあんなもの残さないわ」
解剖の結果、大凡の死亡推定時刻は昨日の夕方5時から6時の間。
原さんのパソコンのデータは、全て消されていたみたい