第6章 天国へのカウントダウン10
貴方side
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最初に向かうのは風間さんの家。
世田谷に自宅があるけど、ビルのオープンが終わるまで、西多摩駅の一個手前にあるあさひ野駅に仕事部屋のマンションがありそこに滞在しているみたい
その次に行く予定の如月峰水さんは独身で、3年前にあさひ野にアトリエを兼ねた家を建てたみたい
……なかなか調べてるね皆、コナンと居るだけはあるな
歩美「こうなるんだったら、灰原さんも来ればよかったのにね!」
コナン「え、灰原も誘ったのか?」
歩美「うん、でも今日はお部屋のお掃除をするからパスだって!」
コナン「…」
……部屋のって…哀の部屋は綺麗だけど…
★★
数分後、風間さんの家に着く
コナン「わぁ!これ、CADシステムでしょ?設計は全部コンピュータでやるんだよね?」
風間「ほぉー?よく知ってるじゃないか!今はもう製図版を使う人は居ないだろうねぇ」
光彦「製図版ってなんですか?」
風間「そうか、逆に君たちは知らないのか!昔はね、大きな板の上に紙を貼りつけて、鉛筆と定規で書いていたんだよ」
光彦「へぇ、そうなんですか!」
風間「ところで君達、僕に何か用かい?」
元太「……光彦、お前が言えよ!」
光彦「僕ですか!?」
歩美「お願い!」
光彦「実は、僕達……中々いいお部屋じゃないですかぁ!」
コナン(おいおい…)呆
訪ねた理由が、何故か家の事を褒めただけの光彦君にコナンや歩美ちゃん達も呆れる。
歩美「私達、少年探偵団なんです!」
風間「え?……君も?」
貴「えっ……あ、いや。私は付き添いです。子供達だけじゃ心配ですし」
風間「なるほど…」
歩美「大木さんが殺害された事件を、調べているんです!」
風間「それは頼もしいね…なんでも聞いてくれよ、小さな探偵くん達?」
光彦「それでは…亡くなった大木さんの事をどう思っていましたか?」
風間「ズバリ来たねぇ。んー、下品なオッサンかな」
だけど彼のおかげで仕事が貰えたから、その意味では感謝してる…と続けて話す風間さん。
光彦「設計の段階で大木さんと揉めた事は?」
風間「大木さんとはなかったなぁ」