第5章 天国へのカウントダウン9
貴方side
蘭「それで美緒さん、大木さんがオープン前のホテルに泊まりたいって言ったの断りきれなかったんですね」
コナン「美緒さんが付けてたブローチ、そのお猪口に似てるんじゃない?」
小五郎「美緒君に限ってそんな!」
目暮「いや、犯行のしやすさでは彼女が1番の容疑者だ」
松田「なにしろ、大木さんが泊まったB棟67階の1階上、68階は彼女の住まいになってるからな」
小五郎「そ、そんな…」
…けど、自分が一番疑われるような場所で犯行を行うかな…?
園子「ねぇ、そのお猪口って日本画を描く時の小皿に似てない?
あたしのパパ、趣味で日本画描いてるけど胡粉を乳棒で磨りつぶす時に使う乳鉢みたい」
貴「日本画……如月先生か」
松田「如月峰水氏と、お猪口が繋がったか…」
萩原「けど、お猪口との共通点が沢口さんと風間さんには見つかないね…」
風間さんが森谷帝二の弟子なのは本当みたいだけど、芸術家タイプの森谷と違って風間さんは技術家タイプで関わりはほとんどないみたい
沢口さんについては、父親が新聞記者で、彼女が大学4年の時に過労死しているらしい。
大木さんとの関連は、今のところ見つかっていないそう
隣を見ると、コナンが哀に何かを話していた為近寄り聞く
貴「どうしたの?」
コナン「!怜花、まさか奴らかも知れねぇ…お猪口は、酒にも繋がるし」ボソ
哀「確かに、彼らのコードネームはお酒よ。でもこんなストレートなメッセージを遺させるようなヘマ、彼らはしないわ」ボソ
コナン「確かに…」
そう思ってると、コナンは歩美ちゃん達を見ていた。3人でなにかコソコソと話してるみたい
コナン「…アイツら、何か企んでやがるな」
貴「まぁ、考えられる予想は…」
★★
次の日、新一に無理矢理誘われ米花駅に行って行く。
予想通り、歩美ちゃん達3人で集まっている
コナン「何やってやがる、お前ら」
3人「!?」
歩美「こ、コナン君…怜花お姉さんも……何で…」
コナン「バレバレなんだよ、考えてる事」
貴「私は、コナンに無理矢理連れてかれたんだ…」苦笑
予想通り、自分達だけで風間さんや如月さん家に行こうとしたみたい。
放っとけない為、私達も着いていく事に