第4章 天国へのカウントダウン8
貴方side
歩美「コナン君は、怜花お姉さんの事が好きなのよ。絶対!だから怜花お姉さんからコナン君に言って欲しいの!私には、新一さんっていう恋人がいるから私のことは諦めて、って!」
貴「いや…あ、あのね…?」
歩美「じゃないとコナン君、可哀想だよ…」
貴「でもまだ、コナンが私の事好きなんて決まったわけじゃないし…」
歩美「分かるもん!女の勘よ!」
貴「……そ、そう…」
はっきり断言する歩美ちゃんに、困惑状態で何も返せなかった…
★★
次の日、目暮警部に警視庁に呼ばれる。
目暮「君達に来てもらったのはほかでもない、実はツインタワービルのスウィートルームで刺殺体が発見された」
どうやら昨日の夜、以前美和さんから紹介された大木さんが何者かに殺されたらしい
というわけで私、蘭、園子、コナン、哀、歩美ちゃん、元太君、光彦君、博士、小五郎さんは警視庁に呼ばれていた。
目暮「彼が常磐美緒さんに宿泊を頼んだ時、君たちが傍にいたと聞いてな…千葉君!」
千葉「はい。大木氏の死亡推定時刻は午後10時から午前0時の間です。凶器はナイフと思われますが、現場には残っていません。ただ、大木氏の手には、2つに割られたお猪口が握られていました」
陣平さんが、そのお猪口を見せてくれた
どうやらこれは高価なものらしく、酒好きの大木氏が日本酒と共に持ち込んだ可能性が高く、犯人を示すダイイングメッセージではないかと警察側は考えているみたい
そしたらいきなり小五郎さんが、また迷推理を披露する
お猪口は→チョコレート→チョコレート好きの原さんが犯人……らしいと、いかにもチンプンカンプンな答えである。
……けど、それだとわざわざお猪口使わないだろうし割らないでしょ
それに目暮警部は、5人の中で原さんにだけアリバイがあり、シロが確定しているみたい
博士「動機についてはどうなんじゃ?」
目暮「只今調査中ですが、大木氏は西多摩市の市議と言っても、実質的には市長より力を持っていたようです」
白鳥「今度のツインタワービル建設の際も、本来は高層建築が建てられない市の条例を強引に改正させたそうです」