第19章 天国へのカウントダウン23
貴方side
するとパーティー会場の扉がバタンと開かれ、何故か屋上にいるはずのコナン達が駆け込んでくる
光彦「ハアハア…」
元太「疲れたぁ…」
光彦「一体どーなっているんですか、このビルは?」
コナン「こーなったら、屋上の火が消えるのを待つしかねーな…」
どうやら屋上にも火が出たらしい……が
貴「そんな余裕はないよ、コナン」
コナン「え…」
哀「全部のテーブルに、爆弾が仕掛けられているわ」
光、歩、元「ええーっ?!」
コナン「…タイマーは…」
貴「あと4分と、少し」
すると、電話がかかってきた。相手は陣平さん
ピッ
貴「もしもし陣平さん?」
松田『怜花!無事か?!』
貴「何とか大丈夫です」
松田『今はとりあえず、大人しく火が消えるのを待ってろ。消えたらこっちから連絡するから…』
貴「……いや、そんな暇は無いみたいです」
松田『?』
貴「……パーティー会場全てのテーブルに、爆弾があります」
松田『!爆弾だと!?』
萩原『!!』
私が話すと、陣平さんや近くの人達が驚いてるのが聞こえる。
貴「陣平さん達なら解体できたかもしれませんが、私が解体できる可能性はゼロに等しいです」
松田『…っ構造を教えてもらえれば、俺が…』
貴「無理です、タイマーはもう4分を切ってます。全ての爆弾を解体する時間が…ないです」
松田『っ!じゃあ、どうすれば…』
貴「……ごめんなさい…」
謝ると、陣平さんが怒鳴る
松田『謝んなよ!まだ方法があるはずだ!!だから、絶対に死ぬなんてっ…』
貴「……出来ない約束は、出来ませんっ」
コナン(…怜花…)
松田『……っ諦めんなよ。お前が、居なくなったら…どれだけの人が悲しむと思ってんだよ』
貴「…っ」
他の方法がなく俯いていると、いきなり窓の外が明るくなる。
窓の外を見ると、どうやらB塔の方からなんとか消化を試みてくれているらしい
……B塔の屋上は、確か天井の開く屋内プール…
松田『…おい、怜花…?』
小五郎さんが景品として貰った車がここにある、キーは幸い着いている。
成功率は五分五分だけど、上手く反対側のプールに行けるかも知れない…