第20章 天国へのカウントダウン24
貴方side
貴「コナン!!」
コナン「?」
私が考えてる方法を話す
コナン「……同じ事、考えてるぜ怜花」
光彦「怜花さん、コナン君?」
コナン「これなら、いけるかも知れねぇ」
光彦「…!そうか!この車で、隣のビルの屋上まで飛び移るんですね!」
哀「無理よ。ビルの間は50m、飛び移るということになれば60mってとこね。隣のビルとの高低差は20m、地球上の物体は空間では水平方向に同じ速度で進むけど下向きには重力によって決まった割合で速度を上げながら落下していくの」
哀は、計算式のように話す
哀「……つまり、20m落下するのに約2秒…2秒で60m進まなくては行けないってことは…」
コナン「1秒で30m、時速に置き換えると108キロだ。この会場の広さだと出せるスピードは精々5、60キロ。このままだと向こうのビルに届く前に落ちちまうが…これならどうだ?」
そう言ってコナンは、後ろの荷物を置く扉を開ける
哀「まさか…爆風と同時に!?」
元太「なんだ!?何言ってんだよ!」
光彦「コナン君や怜花さんは、爆発による爆風を利用して飛んでいこうと考えているんです!」
元太「なにー?!」
コナン「どうせ待ってても死んじまうんだ!やろうぜ」
歩美「…やろう!」
光彦「やりましょう!」
元太「いっちょ派手にな!」
皆の気持ちが決まった所で、電話で陣平さんにプールを開けてもらうよう頼む
松田『…なんつー、方法だよ…』
貴「ここに居ても死ぬだけ。だったら、可能性のある事があるなら…やるだけです」
松田『……分かった、開けるよう頼み込む。だから、絶対に…生きて来いよ』
貴「………はい」
電話を切り、私達はある問題を話す
哀「成否の鍵を握るのはタイミングね…車がスピードを上げて窓を突破った瞬間に爆弾が爆発しないと、そのまま失速して、墜落してしまうわ」
コナン「ああ…問題は車に乗るとタイマーが見えねぇってことだな…俺の時計はバッテリーが切れちまったし…」
貴「私の携帯も、切れてるし使えないよ」
光彦「あ、それなら、歩美ちゃんです!歩美ちゃんなら30秒ピッタリ分かるかもしれません!」
元太「でも、さっき外してたじゃねーか…」
光彦「あ…」