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Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系

第62章  翔禾姫の戦い


 この行動の意味するものは……六年前お母上様が……

 それを止める為に、和也様の取るだろう行動を想像してみる。

 残念ながら、突破口を開く方法は想像出来なかったけれど……

 まずは、"事を起こす"(合図)のは、智殿よね? 


 さすがね。二人共……

(ありがとう……)

 ねえ。外喜。 自分の後ろで行われている動きを一度たりとも確認しないで……

 振り返えったなら、 こちらを窮地に追い込める事が行われているのにね……

(自分の来たる 将来の事を思って浮かれてるのかしらね?)

 ゆずなが、饅頭を一つ懐に入れたわ。おゆりはお茶と饅頭の乗った皿を外喜の前に置いて。


 と雅若様と、私前におゆりは。部屋より持参して来たの? 安全な饅頭を一つ皿に乗せてるし。

 思わず微笑みが溢れてた。 


ゆずなが、私の雅若様の前にお饅頭と、お茶を置いてくれて。

「外喜様。ご一緒に頂きませんか?」

「い、いや、私は今は」


 そんなに焦ったら……バカね。怪しいのに。


(え?)

障子戸を、顔を確認出来るまで開けた和也様が。


 『純梨の方が』



って、口を動かして。外喜が、 入って来た襖を指したの……



 外喜は…… 気付く様子が無い。


 天井裏の智殿も気付いたみたいね。

 どうしよう…… 純梨の方のなされようとしている事は読めなくて。



 そして。雅若様……

「ショウ ひめ……しゃ……さま わたしに おおきいほう くだ……さ……い」

 雅若 様が急に……私は、雅若の瞳をじっと見つめ、言葉の意味を考える。

「そうですね……」

(なるようになるでしょ)

 雅若様に答えた。瞬間……
































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