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Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系

第56章 翔希の方の怒り


『……なずなは、 良くやったな。 男を捕まえれば 。他の仲間のネズミ達があぶり出されるるやもしれぬ。外喜の企みを暴き。 ねずみ達は厳しく取り調べる。約束する。潤が必ずなずなを救い出すゆえ。 後で、なずなの傷の手当てを手厚く致す。 すまぬが今は…… その、床に伸びているだろう、男を捕まえて。私が尋問致すゆえ、先を急ぎなさい……』


ゆずなは、爽の言葉に涙しながら頭を下げると、 翔禾姫と雅若の下へと急いだ。


 翔希の方に労りの言葉を掛けられた持女の。

「ありがとうございます」

 感謝にむせび泣く声がする。

陽は。持女の背中を優しく擦っている、翔希の方を見つめながら。

「私が、東櫓の陣頭指揮に向かいます。翔希の方様はネズミの監視を頼みます。イヤ、心配だ……無茶なさらないように。こちらに人手を増やして行きますね」


 しっかりと、クギを刺したのだった。



不服そうに頬を膨らましている、翔希の方に苦笑しつつ。陽は、急ぎ東櫓に向かった。

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