Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第56章 翔希の方の怒り
-純梨の方の戦い-
-本丸北御殿- 翔禾姫と雅若の部屋-
『外喜殿より、お茶を振る舞いたく。三の丸の……』
聞こえてきた声……
(詰めが甘い……)
叔父の……外喜からの言付け、三の丸の屋敷と。
(居場所を指定して……)
我が物顔にて、使用している。三の丸隣りの屋敷だの。三の丸の政務の間だの。 沢山、使用しているのだから。 呼び出す場所を指定するのでは無く。
(ボカして口上させれば良いのに……)
外喜は、殿様や、潤、和也殿、智殿に 手下の者達を使って。それぞれ違う撹乱作戦の口上を伝えさせているのだろう…… このように穴だらけなら……
(それぞれ、的確な判断の元、翔禾姫様と雅若様を救うべく動いて下さるはず!)
潤梨の方は、そう、判断すると 。
「一刻も早く!」
先回りして待つべく……外喜の三の丸の屋敷へ……急いだのだった!