Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第42章 お茶の誘い
「 翔菜の方様、 大丈夫でしょうか? 私も付いて参ります」
警戒心をにじませている早月。
少し、顔色も悪い。けど……
「早月。悪いけど、剣術の稽古に出掛けてしまって帰ってくる気配のない、翔禾姫を、ここで待っていてちょうだい。帰って来たら『次はお花の稽古です』と。 逃がさないでね(笑)」
「ほほほ。 かしこまりました。翔菜の方様。(笑)」
途端に表情を崩して笑った早月に、 ホっとし。後を託すと。
翔菜の方は純梨の方の部屋に、雅若と共にむかった。