Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第4章 うつくしきひめぎみ4
城内 とある一室
話し合いはつかず
潤の退室した後
「失礼致します。なずなです。翔禾姫様? 雅《まさ》様が、翔禾姫様に逢いたいたい。とおっしゃられて…… お連れしました。今よろし……」
雅「ショウひめしゃま? どうしたのですか?」
よろしいですか? と申し上げる前に、どこか憂いに満ちたお顔をされている翔禾姫様に、お声をかけられた雅様
途端に翔禾姫様は破顔されて
「まぁ雅若《まさわか》様……」
「ショウひめしゃま? げんきないですか? わたしがショウひめしゃまを まもりますから……」
翔禾姫様と雅様。同じ正室よりお生まれになった仲の良いご姉弟。
「まぁ、ありがとう雅若様…… とても嬉しゅうございます」