Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第102章 妻として、母として。領主として
そして……
和也様と智殿と私は、三人でよく話し合ったわ。
お母上様お父上様に相談して。純梨の方様にも相談して。
潤兄上様となずなにも。
櫻井家、二宮家、松本家の親族。大野家の基史殿。
皆が。
『それが三人の形なのだから』
後押ししてくれて。
和智翔ノ国の国民と、瑠璃ノ島の島民が。
『三人様の形。幸せを望みます』
応援してくれて。
潤兄上様と、なずなの婚姻から半年後の、睦月の二十五日に。
和也様と智殿と私は夫婦になったの。
そして。十ヶ月後の。
霜月《しもつき》の十七日……
双子の。
和翔《かずと》
智璃菜《さりな》
が誕生して。
和若《かずわか》様、智璃菜《さりな》姫様。と、和智翔ノ国の国民と、瑠璃ノ島の島民が呼び。愛してくれて。 受け入れてくれて嬉しかったの。
「良かった……私は幸せです」
そう言うと。
「これまで、翔禾姫様のなされてきた事に 。和智翔ノ国の国民と、瑠璃ノ島の島民が。 感謝されているからですよ」
「これまで、翔禾姫のなされてきた事に 。和智翔ノ国の国民と、瑠璃ノ島の島民が。 感謝されているからでございますよ」
和也様と智殿が 言ってくれて。 本当に私は恵まれていると、幸せで。
『菜』の字を入れたのは。
『翔菜の方様が治めるはずだった和智翔ノ国。翔菜の方様に敬意を表して『菜』の字を付たいと思います』
和也様と智殿が 言ってくれて。
なずなの『な』でもあるしね。
『この館の名前は『潤雅ナ《うるがな》の館』にしよう。ナはなずなの『ナ』から付けたのだ』
お父上様が名付けられたのだけど。