Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第101章 新たなる日々
お母上様が帰って来て下くださらないんじゃないか。と少し心配だったけれど。 一週間後に、帰って下さった時は嬉しかったわ。
その時に一緒に、瑠璃ノ島に渡って来たのは、幸 《こう》様。
父の爽と勇叔父上様の父。私から見て……祖父《そふ》
母の翔菜の父の陽の兄.伯父《おじ》で。私から見て……大伯父《おおおじ》
父の爽と叔父の勇。勇叔父様の息子の和也様と私従兄妹《いとこ》
父と勇兄弟と母は従兄妹で。私と和也様は再従兄妹《はとこ》
になるの。かしら?
こんがらって来たわ。
幸様が瑠璃ノ島に 来られたという事は。
「早月…… 後進に道を譲り、そなたと暮らす為この島に来たよ」
「旦那様…… お疲れ様でございました」
六年振りの再会……
櫻井家の為に……
「幸様…… お疲れ様でございました。幸様は父を。私と雅若様を支えて下さり。早月は母を支えて下さって。感謝しています。ありがとうございました 。これからは瑠璃ノ島で仲良く暮らして頂きたいわ」
「「ありがとうございます。翔禾姫様」」
幸様に 抱きついて号泣する早月を見て、 私も涙が溢れて止まらなくて。
その場にいた皆も泣いていたけど。
お母上様の。
「ありがとう。早月。幸様……」
涙される姿。心がギュっとなって切なかったの。