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Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系

第101章 新たなる日々


「お父上様。お母上様に付い行きたかったのでしょう? すみません」

「翔禾姫様…… 怒るぞ『瑠璃ノ島での、領主の役割について 教えて下さい』と、言ってくれた時に、私は 全てをきちんと教えてあげたいと思ったのだ。 それが翔禾姫様にしてあげられる領主としての最後の私の務めなのだから」

「 お父上様。愚かな事を申してすみませんでした」


「まぁ、今まで、名代の瑠璃の父親に統治を任せてきたのだから偉そうな事は言えないがな」

「きつい言い方をしてすまなかった」

 そうおっしゃられたお父上様。




 この六年間、瑠璃ノ島を長として守ってくれたのは、瑠璃ちゃまの父の孝道《たかみち》殿。

 統治の仕方について、話を聞く際に。心苦しくて。

『 私が統治して行く事とに思う事はないのですか?』

 と問うと。

『翔禾姫様。 私は今日《こんにち》を迎える為に。その日まで名代として島を守り抜くのだと誓い生きて来ました。 これからは、翔禾姫様と雅若様をお支えして参ります。 今日の日を迎えられた事を、私は喜んでいるのですよ』

 そう言って下さった孝道殿。


『わたしも おしえを こいたいです』

『わたしも』


 雅若様と瑠璃ちゃまも。和也様に智殿も。一緒に講義を聞きながら、お母上様のお帰りを待つ。


 それが、私の瑠璃ノ島での新たなる日々……


 

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