Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第92章 真摯な告白 智から翔禾姫へ
「それらは、副次的な理由です。私は、翔禾姫をお慕いしています。ですからお傍を離れたくない。その一心で。この瑠璃ノ島に翔禾姫を追いかけて来たのです」
(いつも……いつだって)
「いつも……いつだって、智殿は、私を優先してくれる。その優しさにいつまでも包まれていたいと願う程に。離れたくないと思う程に……」
「翔禾姫」
「智殿の、穏やかなたたずまいに、やさぐれた心や、泣き出したい夜も。話しを聞いてもらうだけで、いつの間にか癒されて。幸せになれて。今日みたいに私が拗ねても、受け止めてくれて…… この先もずっと……傍に居てくれますか?」
「お約束いたします。生涯、翔禾姫のそばに居る事。お慕いしています。翔禾姫」
瞳を潤ませながらの。智殿の真摯な告白。嬉しくて幸せで涙が溢れたの。