Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第91章 わたしがまもるから
「うん。こわくないように だきしめてくださったの。ちいさな おこえで『お饅頭は、食いしん坊の私に大きい方下さいね』って」
「ショウカひめ さまも、マサわか さま まもりたかったのね」
ショウひめ さま に まもられて。たすけて さしあげること できないって、かなしくなったんだ。
(フタリで まもり あいっこ してたんだ)
「つぎは、おまんじゅう はんぶんこ する」
(フタリで いっしよ に……っていったら、ショウ ひめさま わらって くれるよね? )
「バカ!つぎなんて ないもの!」
「ルリ?」
ビックリした。ルリ ぽろぽろって ないてる の。
「 ジュンさまと、なずな おねぇちゃまが、まもるんでしょ?」
和智翔ノ国
まもるのは ジュンにいさま と なずな でしょう?
うん。そうだよね。
「ジュン にいさま は おとこらしいんだ。なずな……しあせになれるよね?」
(だいすき だったよ。なずな)
「うん」
「カズナリ と サトシも つよい おとこ だから、ショウ ひめ さま しあわせに なれるよね」
「うん」
「わたしも おとこ らしい 、つよい おとな になる!」
「わたしが、マサわか さまを まもるよ」
ビックリしてルリをみたら、ルリもわたしを みてたの。
「 わたしが、ルリを まもるから」
ルリが、うん。っていうように、ルリは ひだりて で、わたしの みぎてを ギュってしてくれたんだ。