Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第91章 わたしがまもるから
うみは きれい なのになぁ。
『二人で力を合わせ、優しき心を失わずに、和智翔ノ国の民に愛を捧げ、愛される領主になって欲しい。頼みます』
『はい。潤様と幸せになります。雅若様』
(なずな)
『雅若。誓います。なずなを幸せにします』
(ジュンあにうえ は やさしいもの)
『智は……翔禾姫を好いていてくれているのだろう?』
『和也は……翔禾姫を好いていてくれているのだろう?』
『この瑠璃ノ島に付いてきたのは、翔禾姫を追いかけてであろう?』
(やっぱりね)
『翔禾姫を心より思ってくれている智に。お願いしたい。翔禾姫をこれからも、支えてやって欲しい。よろしくお願いします』
『翔禾姫を心より思ってくれている和也に。お願いしたい。翔禾姫をこれからも、支えてやって欲しい。よろしくお願いします』
『はい。 お誓い致します。この先も翔禾姫様を 支え守り抜くと』
(ショウひめ さまは しあわせに なれるよね?)
-ジャリジャリ-
「なに してるの?」
ジャリジャリって あしおと 。
うみを みていた わたし に……ふりむくと。
「ルリ……」
瑠璃ノ島 に すんでる ルリ。この しまの "おさ" の むすめ なんだって。
「うみ みてた」
「あお くて キレイね」
(……)
ルリ わたしの となりに すわったの。
「わたしが ショウ ひめ さまを まもりたかった」
「まもるの やめたの ?」
「ショウひめさまを まもるって、 カズナリと サトシが ちち うえ さまと やくそく してたから」
「マサわか さまも みなで まもるのね?ショウカひめ さま あんしんね」
ルリが みなで まもれば いいじゃない って。
(そっか、まもるの やめなくて いいんだ……)
「トキが、おまんじゅうに へんな クスリいれたんだ」
(トキが おははうえ さまを、きずつけたんだ。 ゆるせない)
「おおきい おまんじゅう わたしが たべたら……」
「ショウカひめ さま まもれるもんね」