Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系
第81章 瑠璃ノ島
「瑠璃ちゃま、今日も海が綺麗ね。瑠璃ちゃまの名前と同じ瑠璃色で」
この島の名前を。
『るりのしま (瑠璃ノ島)よ。そう さまが つけたの』
お父上様が、名付けられのだと教えてくれた瑠璃ちゃま。
「きょうは そうさまが くるかもだわ」
そんな事を言った瑠璃ちゃま。するとその言葉に女性が反応したの。
そんな話をしてた時に。
「ふねが むかってきています ショウひめさま!」
「本当だわ……」
雅若様が沖の方を指差して。
9日程前に、私と雅若様が乗って来た『潤雅翔 丸』
(嘘みたい ……)
そう思ってたら、島に着いて、上陸して来たのは……
「お父上様、潤兄上様、和也様、智殿、なずな……」
それに。 おばば様に、おじじ様。純梨の方様も……
「おちちうえさま!」
無邪気にお父上様に抱き付かれた雅若様。
「翔禾姫様!」
「翔禾姫!」
(和也様……智殿……)
私は、なずなと抱き合って。
そして……
岸辺に船付き場に 女性と、お付きの女性も着いて来ていたのだけれど。
「ただいま。翔菜姫様 」
お父上様がそう言われたの……