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Lapis Lazuli 瑠璃色の愛 ~初恋と宝石Ⅵ 気象系

第65章 潤の戦い


「ショウ ひめしゃ……さま わたしに おおきいほう くだ……さ……い」

 雅若の健気な決意……


 その時、智が私に。

『雅若の耳を塞いで』


 そう合図を送って来て。

私は頷くと、障子戸を音を立てないようにもう少し開けると。翔禾姫に雅若の両耳を塞ぐよう、しぐさと口の動きで伝えた。


その隙に、和也が翔禾姫と雅若に、より近い襖の入り口前へ。母上のいる場所に移動して行ったんだ。




 翔禾姫は、雅若を戸喜の視界から隠すようにして。雅 若の両手で 耳を塞がせると。自身は雅若をぎゅっと抱きしめて……


 -バァン!-

 バァンと、 音がして次の瞬間、煙幕に包まれて……








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