第1章 恐怖のトーク
モヤモヤした気持ちのまま風呂を済ませ、今日1日の疲れを癒すべく晩酌の準備をする。
その頃には胸のモヤモヤは消えていた。
が………………………………
ツ、ツマミがな――――――――――い!!!
トークに夢中でコンビニに寄ってもらうの忘れてたぁぁぁ(泣)
一応冷蔵庫を開けてみる。が、勿論何も入ってない。
暫く考えた結果、冷凍庫から餃子を取り出した。
お約束で少し焦げた。いつもの事だ。
パッケージ通りにやってるハズなのになぁ~。。。
焦げた餃子を皿に盛り、クリアアサヒを2缶持ってローテーブルにセッティング。
ソファーを背凭れにして胡坐をかく。
これが俺の晩酌スタイル。
プルタブを引いて喉に流し込む。
風呂で火照った躰に冷えた炭酸が染み渡る。
「あ~、たまらん♪」
これで疲れも吹っ飛ぶぜ!
餃子を頬張りながら、さっきのトークを読み返す。
知らず知らずに笑みがこぼれる。
こんなわちゃわちゃしたトーク、"魂”の時以来だな。
なんて感慨に浸る。
俺もオヤジだなー。あ、オヤジか。
一人苦笑