第2章 それは突然に
その時、既読が "4”になった。
え!? うそっっ
既読にはなったものの、レスはない。
それもそうか。
らしいっちゃらしい。
そう思った矢先、"ポロロ~ン”と優しい音がメールの着信を告げる。
このアドレスは極々身近な人しか知らない。
家族・メンバー・親友。
そして緑のアイツが現れてからはそっちの方が使い勝手がいいからと、このアドレスにメールが来ることはもう全くと言っていいくらいなかった。
誰だろう?
そう思いつつメールを開く。
件名:3104
今、まさに飲み込もうとしていた餃子が気道を塞ぐ。
慌ててビールで流し込む。
おまけに携帯も放り投げる所だった。
あっぶねー
一呼吸ついてもう一度件名を読む
―サトシ―
びっくりしたのと嬉しいのと妙な緊張感でなかなか本文に進めない。
もう一口ビールでビールで乾いた喉を潤し、恐る恐る本文へ指を滑らせた。