第5章 嬉しい出会い
いろんな色があるんだなー。と感心しつつも
"青系でお願いします”
と即レスしていた。
直ぐに "OK" のスタンプが。
ホントに気さくな人。
たった『6枚』の写真を撮るのに要した時間は『2時間』だった。
改めて自分の不器用さに惚れ惚れするよ…。
13時、コンシェルジュからのチャイムが鳴る。
インターフォンの通話ボタンを押す。
コ:
「木立様という方がお見えになられてますが」
「あ、お通ししてください」
コ:
「かしこまりました」
ヤベっ、下に言うの忘れてた!
程なくして玄関のチャイムが鳴る。
モニターで確認。一応ね。
ドアを開けるとドデカイ台車に山積みのコンテナ。
一瞬引いてしまった。
木立:
「すみません、大荷物で」
「こちらこそすみません、
当日にお呼び立てしてしまって」
木立:
「それにしても流石ですね、
コンシェルジュ付きのマンションなんて…」
「仕事柄、"セキュリティーだけは”
って事務所がうるさくて」
木立:
「なるほど…」