第1章 幼少期〜9
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覚えてる限りの、記憶の棚をひっくり返してこんな事になった経緯を思い出そうとした。
よくある事だと事故ったとか、間違いとか、目を開けたらカミサマとやらが土下座してたとかあるじゃない?
全部オタ的な外部知識だけど…そうでも無ければ何で自分がって疑問しか湧かないから。
この世界に生を受けるまでの直前の記憶は、ある病院の個室の天井だった。
病床につく前は至って健康なオタ社会人だったし、家族との関係も良好で、まあ彼氏居なくて若干行き遅れてたけど仕事しまくったし趣味全開だったし。割と充実していたと自負してる。
アラサーも終わり頃、いい年になってそんな日々を保ちつつ老いてくんだなと思った矢先に自分は意に反して急に病で倒れてしまったのだ。