第1章 1章 崩壊そして邂逅
その頃、本殿の姉妹は抱き合ったまま周りに聴こえない程の声量で、現在の状況の報告や今後について話し合っていた。
先程までは本当に再会を喜んでいたが、現在玉依一族は緊急事態のためすぐに切り替えていた。
「千聡。みんなの気配はどうですか?」
「……残念なことに、私たち以外の気配は途絶えてしまいました。」
「そうですか…。」
「あの兄様の気配消えた後、すぐに義姉様。お姉様たち。お祖母様たち。お父様の順に気配が途絶えました。」
「………母様は?母様が時間稼ぎを申し出てくれた場所に戻りましたが、誰もいませんでした。」
「母様は、姉様が母様の方に向かい出してすぐ、突然気配が消えました。」
「消えた?」
「はい。それ以上は分かりませんでした。」
「そうですか…。今の現状ですが、おそらく私たちは見聞にあった鬼殺隊と呼ばれる鬼狩りに保護されている状態です。干渉してはいけないしきたりですが、そうも言ってられない状況です。最小限の私たちの保護をお願いすることにします。ただし、私たちの一族については詳しくは言いません。利用されては困りますからね。」
「わかりました。」
「本当に千聡が無事で良かった!」
話しがひと段落したのか、深聡はもう一度千聡を強く抱きしめた。