第15章 縛りの為の呪物
「……すっげええろいね、今日のオマエ。
おっぱいから攻めて欲しかった?」
『はぁっ…、そういう、わけじゃない…けど……して欲しい』
「素直で良いねー、キスで理性、トんじゃってて。ククッ、かーわいー」
互いの体が少し離れて、両手で悟は触れて揉み始める。やわやわと丁寧に触れて、そっとその2つの中央の突起物へと触れていった。
『はぁっ……んっ、』
先端を執拗に…優しく刺激していく。触れられるだけで気持ちよくなるようにしっかりと覚えさせられた体はもっともっとと貪欲に欲しがってた。
「気持ちよさそうだよね、いっつもとろんとしてて……おっぱいっていうか乳首だけですぐ濡らしちゃうもんね、ハルカ」
『んっ…!しょうがないでしょ、気持ちいいんだもん…っ、あっ!』
小刻みな動きで翻弄されて念入りに身体も気持ちも高められていく。もっと欲しい、これよりももっと気持ち良い事したい……更なる刺激が欲しい。貪欲な身体が胸ではない、下半身である場所が疼いて悟を待ってる。
湯船の中で見えない筈なのに悟はするりと指を這わせてる。さっきよりもまるで逃げるような指先の動きに自分の身体の正直さを識った。
悟はクククッ、と楽しげに獣のような飢えた瞳で笑ってる。さっきの余裕さが少し薄れてきてる表情。
「もうぐちゃぐちゃに濡らしてんじゃん、お風呂の中でもさー…すっごくえっちだなぁ、僕の奥さんは……ほら、ハルカ。お風呂から出て」
浴室で頭がぼんやりするくらいの刺激。のぼせそうってのもあるけれど、理性が吹っ飛んでいてこのままベッドに行く前に昂ぶる欲をどうにかしたくて。
『もうベッド…?わたし、このまま…っ』
縋るように悟の腕を掴んだら、彼はちょっと楽しそうに笑って私を支えるように一緒に立ち上がらせる。
ザバァ…、と大きな音を立てた湯船、空気に触れる肌が涼しくて気持ち良いけれどそのままに悟の胸にぴたっとくっつく。
「ン゙ッッ、もっ…もうそうやって…!このままえっちしたらオマエ、のぼせてぶっ倒れるでしょ…っ!
そのベンチにとりあえず座ろう、話はそれから」