第10章 末裔の貝殻は開くのか?
28歳児モードが現れて、私の奥を圧迫するペニスの動きでも体表で触れて確かめているのか小刻みなピストンを繰り返してる。
流石にこの状態じゃムードも興奮もないので子供じゃなくて大人な…ちゃんとした悟に戻さないと、と悟の頭を抱えて唇を奪った。
『……んっ、』
唇が離れたらキスする前のきゃっきゃ騒いでた悟は静かになって照れ笑いしながら腹部と下半身がより密着する。ぎゅっと悟の腕が私の腰を抱き寄せたから。より奥が突かれひとつになった身体。
少しとろんとした瞳の悟が微笑んで、頭一つ上から私を覗き込んでる。
「いっぱいキスされちゃたまんないね。そんなに僕の事、好きなの?」
『…うん』
「へへへっ……めっちゃ嬉しいな~、じゃあ道草してないでとことんやっちゃおうか?」
にっ!と笑って本格的に斜め上へと抉るような腰。
必死に悟にしがみついて、私の片足を悟はがっちりと支え、もう片手で私の腰を引き寄せている。
『はあっ、んっ…!』
いつもと違う行為、少し不便な体位。
私の背後には空間があってベッドでの行為の時のように行き止まりではない分倒れてしまいそうなのを悟が支えてる。私も悟の身体にしがみついて密着したままに悟はぐちゅぐちゅと接合部分からの音と、肌が触れ合う音を立てて腰を振っていた。
濡れた身体で深々と刺さる互いの下半身。私の太ももを伝うのはお風呂のお湯じゃなくてきっと悦んだ身体から溢れたもの。
少し困ったような眉で、真剣な表情をした悟は苦しそうに息を切らせている。
「はぁっ、ハルカっ…愛してるよ…っ!」
『私も悟の事…っひゃぁっ、んっ!』
至近距離で愛を囁かれて、身体の奥のいい所を何度も突かれて頭の中が悟に染められていく。愛してると言い切らせてくれない。
かぶりつくような口付けが降ってきて、空気が足りない。頭がぼうっとする…。
『あっ…ふ、んんっ……!』
「はぁっ、…ねぇ…っ、軽くヒクついてるんだけど?もうイッちゃってるの?はぁっ…、ハルカさぁ、んっ…!もっとイクのに、耐えなよ…っ、うっ、」