第7章 このリセットは強くある為に
京都。あの初めて繋がりあった夜。
あの翌日に抱きたい抱きたい言っていたけれど、結局スイーツ巡りに時間を食い、あっという間に移動時間が来てしまった。
その晩するかしないか、という本来の約束もあったけれどなんだかんだで添い寝で終わった。
また今日までで夜に迫られるも、祖母の家でのシーツがヤバい事になったのもあってなかなか出来ていない(ああいうのって皆どうやってるんだろう?)
暖かな体温にぎゅっと抱きしめ返した状況。
あの熱い夜を思い出せばそりゃあ悪くはないのだけれど。
明日も明後日も学校なのだ。夢中になって交じり合えば明日に響いてしまう。
『明日も学校でしょ。週末の休み前とかの方が良いんじゃないの?』
私の提案に、真剣な表情だった悟の眉間には皺が寄せられる。
「やだ!今日ヤりたいんだもん、今ムラムラしてるから僕は今晩ハルカとえっちしたいのっ!金曜日まで待てないの!」
『糞餓鬼か!』
どきどきとした真剣な男から28歳児モードに戻ってしまった。
まったく我儘なんだから。悟の背をバシバシと叩く。痛みは無い程度に。
『そうやって我儘言わないのっ!私だって明日腰を痛めて教室に行くのやだもん、体術とかあったら嫌だ!』
「じゃあ股関節傷めないように正常位じゃなくてバックで良いでしょ?あっ、僕の上でハルカが動いてくれるのとかどうかな?寝バックとかは?ねえ、体位なんていくらでも変えられるでしょ?」
『なっ!ばっ……しないという選択はないの!?』
私の背に回した手がするすると下へ降りていき、服を捲くりあげた所からブラジャーのホックをぱち、と外した。ここでモードに入ってしまったらしい。
せめてまず風呂に入らせろ。まずはそれからの話だと思う。耳元で既に呼吸が荒くなってきた悟の背から私は手を離した。