第5章 "好き"が止まらない!
私はてっきり皆が悟は私の隣の部屋に居るのを知っているとばかり。鍵を持って固まって居ると、悟は隠すことも口封じすることもなく。
あっさりと認めている。
「うん、ハルカが来ると分かったから仮押さえして、隣に住んでるよ?」
「悪びれてすりゃいねぇ!むしろ開き直ってる!」
「ほらほら、部屋分かったでしょ!部屋帰りなさーい、帰って歯を磨いてちゃんとお風呂入って寝るんだよ?部屋に入るまでが歓迎会ですよー!」
手をパンパンと幼稚園の先生のように叩いている悟。その去っていく3人、ひそひそと"不純異性交遊"という単語が聞こえる。
今の所はそんな不純な事は無いので安心だし。強制してこないし。悟は隣の部屋の鍵を開けてドアをガチャと開けた。ドアを開いたままに顔をひょっこりとこちらに出して私を指差す。
「先入ってるねー、ハルカも着替えたら合流しよ!制服着たまま不純異性交遊したいならそのままで待っててねっ!」
『……しないわっ!』
鍵穴に突き刺した鍵を引き抜いて自分の部屋側を開ける。
早く着替えてしまおう。部屋に上がって私は鍵を締めた。