第41章 白銀の歪んだ呪いの鎹-Cursed clamp-
『……ん!じゃあ、おっきな山、一緒に作ろうよ、悟君!』
「……ばぁか、それぞれで作って競争だろーが…、ククッ、ぜってーオマエなんかに負けねえかんな?」
初めて見る悟の楽しそうな笑顔に私も釣られて笑う。お家以外で久しぶりに笑った、かも…っ!
『悟君、私の事オマエって言った!』
「んだよ、すぐ文句ばっか言いやがって……。
チッ…ハルカ、じゃあ勝負、開始な?」
──その出会いは突然であった。
昨日の砂場で遊べなかったけど、今日になって悟とたくさん笑って遊んで……。
出会いは最悪だったけど、遊んでみたら楽しくて私の忘れられない、初めてのお友達は五条悟君となった。
これからはきっと、小学生や中学生って悟と過ごす事になる。私達は誰にも引き裂く事の出来ない大切な幼馴染となった。
同じ年、同じ髪色、遠い親戚。その繋がりが私達を繋げてくれた白銀の鎹。
……なお、初めて遊んだ日の砂遊び。お互いに泥まみれになって、二人共、ママにめいいっぱい怒られる事になったのはまた別のお話…。
──白銀の鎹 完
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