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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第2章 視界から呪いへの鎹


『今も祖母は元気なハズだけれど…母の実家は、母が祖母の事を嫌いだから行きたくないって。祖母の家は小さい時に1回だけ。記憶があまりないけれど…』

なーんか喧嘩してたんだよなぁ。だから私も祖母が怖い人って思ってたんだけれど。
葬儀会場での出来事をふと思い出して、私は口に出した。

『……母の葬儀の時、葬儀終わりに祖母が私を連れて行こうとして父が必死に止めてくれたんだよね。昨日といい祖母の事聞いてくるって事は祖母関係に何かあるって事?』

嫌でも理解が出来る。祖母関連だという事。

「そんな所。キミは重要な事を伝えられる前に切り離されたって事だね」

話を戻そうか。そう言われて私はまた黙って聞く事に専念した。

「もしも、キミのおばあちゃんが春日の一族であれば。キミの白髪化も、直ぐ倒れちゃうのもその理由を僕は知っているよ」
「お待たせしました、日替わりランチでーす」

このタイミングでやってきた食事。
スープと、ワンプレートの食事だ。お腹空いてるけれど、理由…それについてを私は知りたかったのに…!
多分聞こえてないと思うけれど、くぅ、と小さな腹の虫が鳴ったので頭より腹が自己主張をしている。食え、と。

「とりあえず食べちゃおうよ、温かいうちにさ」

嘘でもなんでも、理由を知ってるならばその答えが聞きたい、そんな私に無邪気な少年のようにいただきまーす、と食べ始める悟。
食べるのが先か、と私も小さく頂きます、と食べ始めた。
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