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【呪術廻戦】白銀の鎹【五条悟】

第5章 "好き"が止まらない!


「質問に対しての答えとして合格ではあるが……」
『ありがとうございます…?』

おお、合格かぁ…!やったぁ、まさかの高専学生ライフが始まるぞ!
ちょっと顔が綻んでしまった所に、学長は言葉を追加した。

「一応、確認の為に呪骸と戦って貰う」
『ええー…』

学長が山盛りのぬいぐるみからひとつ、犬のぬいぐるみを取り出す。茶色、ビーグルに近い見た目で3頭身。全長は1メートル程のぬいぐるみだ。
呪骸、どっかで聞いた……ああ、ツカモトシリーズか!そもそも、ツカモト2号自体を持ってきたの学長だったものね。

「大体は納得の行く答えを言わないパターンが多い、その時は戦いという窮地の中で本音を引き出していく。みたらいは始めから納得がいったというだけだ。反転術式での攻撃が出来ると聞いてる、それをこの場で確かめたい。
この子はトミー、私の呪いが篭められている」

まるっとしたボディのトミーはぬいぐるみの山に居た時は動いていなかったのに、学長が持って床に立たせると自立してこちらを見ている。
座っていれば可愛さがあるのが、自立してるとこうも不気味なのか…夜に会いたくない。目が暗闇の中で赤く光りそうで可愛さの中に不気味さがある。

「いけ、トミー」

『(ポケモンみたいだなぁ…)へへ…っ、どうも、トミー?』

仕掛けるという事は見た目が可愛くても(ちょっとブサイクでもあるところも愛嬌があるというか)破壊しても良い、という事なんだと思う。
私の中では床を破壊よりもトミーの破壊に天秤が傾いた。医務室のようにしない様に調整しないといけない。

2、3歩トミーが内股の二足歩行でにじり寄った所で私は片手を前に出す。
反転術式、"怒髪天"。肘や手首、手の平や指などから少量の毛束が生えてくる様に召喚され撚りながら形成されていく。

「ウォンッ」
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