第21章 僕の初恋をキミに教えてあげる
玄関から室内へと数歩進む悟は屈んで私が置いたお土産を拾って体を起こし、私の腰に手を触れながらに室内へと押してる。ずっと離れない、なつきすぎたペットみたいな長身の男。
そのままにキッチン方面へと進んでる。
「引き受けてくれてありがとね。ハルカなら絶対に出来るよ、保証する。任務、行く時は声掛けるから来週の京都行く時までに変に予定入れないようにね」
がさ、とテーブルに置いたお土産。悟は中の白い箱を持ち上げるとテーブルに置く。
そしてビニール袋にはまだお土産の"箱"が入ってた。思わず苦笑いが出る。ちゃっかりゴムも買ってきてんですけど…この人。私の反応に悟はこちらを見てドヤ顔をした。
「こっちもお土産。ゴムの在庫が少なかったかなーって2箱買ってきたよ!今日もいっぱいえっちしようねっ!いつもより多めにしたい気分なの」
『……節約しようね?』
「やーだっ!特に今日は寝不足コースだからしっかり僕の愛情を受け止めてね、ハニー!」
にっこにこの口元の悟は足取り軽く浴室に向かってる。これは明日ぐったりコースかな…すぐにでもお風呂のお湯を沸かし始める気満々だよ、雰囲気を察してすぐに致せるようにって。
記憶については聞こうにもいつも通りの彼になったから今は聞けない。あとでそういえば…って感じに聞こう。
いつもよりも甘えん坊さが増している悟にボディタッチされながらサクサクしてあまくて美味しい、クリームホーンを一緒に食べて、またそのうち行くだろう、任務の無いキャンプの計画をだらだらしながらひとりからふたりに合流した時間を過ごした。