第1章 おかえりえっち
「?何ボーッとしてんだよ」
勝己が風呂場の戸を開けた。
「…!? まだ服着てな…ちょっと待ってよ」
「どうせ後で脱ぐだろ」
そう言って、後ろでに戸を閉めこっちにくる勝己。
「その格好めっちゃエロい」
「何言って…わっ」
甘い言葉と共に押し倒される。プロヒーローの厚い手のひらが、タオルを払って私の胸に伸びる。
私の両手は勝己くんに片手で押さえられてる。
「ここ、お風呂場だって…」
「だめかよ」
勝己くんの赤い目が獣だった。
胸に乗っている手が背中の少し濡れて冷たいマットと対比されて、よけいに熱く感じる。
私を見つめて、フッと微笑む勝己くん。
恥ずかしくて顔が熱くなる。思わず目をそらすと、勝己くんは私の胸の周りに手を滑らせた。
ぞわぞわと弱い快感が登ってくる。
「んあ…っ…やぁ」
乳輪の周りをくるくる撫でられて、乳首が熱くなるのを感じた。甘くとろけそうな感覚になる。
「勃った」
そう言って勝己はニヤッと笑った。かあっと頬が熱くなって顔を隠した。
「あら、止めないんだ。 お前乳首好きだよな」
恥ずかしくて変な感覚で足をもじもじするのを横目で見た勝己がニヤリとした気がした。
勝己はやわやわと私の胸を揉みしだきつつ、たまに先っぽをカリカリされたりつままれて、突起に強い刺激を与えられる。
それを飽きもせずつづける。むしろ楽しそうに口の端で笑っていた。
「別に、、、」
私が相変わらず快感に耐えながら顔を逸らしていると
「俺じゃ気持ちよくないんか? なあ」
ほら、と言って勝己くんが胸の頂をつよくつまむ。
「ああっ…」
腰がビクンと浮いてしまった。身体中に甘い電撃が走る。
「かわいい」
言われて呼吸が浅くなる。
「もう!」
私はいじめられっぱなしだ。
「ここでやめとくか?」
「ううん…、もっとシたい」
「煽っていいんか」
そう言って大好きな夫は私の秘部に手を伸ばした。
私が快感を期待して目を瞑ったのに、数秒経っても何もされないので目を開けると、少しギラついた目と目が合った。
「…やっぱベッド行こうか。お前の体が傷んだら嫌だ」
お前のもっと好きなところいじめてやるよといって勝己くんは私をひょいとお姫様抱っこした。