第1章 おかえりえっち
シャワーを浴びて、バスタオルを体に巻く。
今頃ベットの上で待っているだろう勝己くんを思い浮かべた。
…
勝己くんと私は、お互いに一目惚れで結ばれた。
会社帰りに終電に乗っていたヘトヘトな私を、まだ新人ヒーローだった勝己くんが飲みに誘ってくれたんだっけ。
何杯か飲んで酒が入ったそのまま、ホテルへ行った。
きっと軽い女だと思われたと思うけど、そんなんじゃなくて、わたしも本気で勝己くんに惚れていた。
別に初めてじゃなかったけど、その行為はとても優しくて、今でも鮮烈に覚えている。
終わりに優しいキスの雨を降らせてくれた。
それから何回もデートを重ねて、私達は結婚した。
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