第15章 4.形影相親
「首無しライダー!?聞いたことある!友達が、走ってるの見たって!」
「さあ…あんまり関心無いですね」
「それなら写真に撮りました。ほら」
甘楽:また出たみたいですね~w>例のバイク
田中太郎:でも、首が無いなんて本当なんですかね
真面目:すごく興味あります
セットン:ただの趣味の悪い噂ですよ
マホ:そうですよ 非科学的な
甘楽:でも、結構ホントらしいって噂ですよ~♪
甘楽:魔法少女だって写真に撮ったって人も多いですし♪
「…」
甘楽:その魔法少女もそうですが、人間じゃないなかったら。。。あり得るんじゃないですかね~!
「首無しライダーに平和島静雄、ですか」
とあるマンションの1室に緑のロリータ女性、騎士辺るる子の拠点はある。
平和島静雄はよく知っている。スバルの忌々しい同居人である。
首無しライダーなる者がいるのも知っていたが、そんなものはよくある都市伝説だと思った。
しかし詳しく聞くと夜間、バイクにライトを付けずに走っているらしくどうにも異常に思えた。
「……わかったわ、ありがとう。貴女は引き続き街をお願いしますね」
るる子に先日の静雄、サイモン、魔法少女、チンピラ、庭師の大乱闘に居た人が報告に来ていたところでついでに首無しライダーについても聞いていた。
「調べた方がいいみたいですね」
るる子はPCを開くと先日加入した組織を利用することにした。
ホームページを開き、パスワードを入力した画面には大きく「DOLLARS」と出ていた。
掲示板のタイトルは「首無しライダーについて情報求む」である。
「この地球という次元のネットというのはとても便利ですね。そしてこのダラーズという組織、とても面白い組織です」
先日、この世界で買っておいた携帯に一通のメールが届いた。
「ピクシー」というニックネームが設定されたダラーズの招待メールに、るる子は興味本位で登録した。
ダラーズで情報を集めている間に街での情報も収集しようと外に出かける準備をする。
「……今日はツインテールの気分」
口でこの地球上のどこの言語でもない呪文を発すると、るる子はツインテールに別バージョンの緑のロリータに包まれた。