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【デュラララ】デュ!魔法少女、参戦。

第12章 2.一虚一盈



「来なくても大丈夫なんですけど…」

2度目の高校受験に合格し、1歳サバ読みで2度目の高校1年が始める今日。

来良の制服に身を包み入学式に行こうとスバルが家を出るとなぜか普通に家主の静雄がついてきた。

「入学式ってアレだろ、保護者来んだろ。一応書類上とはいえ保護者っつーんなら行こうと思ったんだが」

確かに保護者がついてきて、校門の前で写真撮影をしたりだとか知り合いの親友達と「もう高校ですか」なんて話すみたいな事が起こる入学式。

これが普通の人なら構わないが、なんといっても「平和島静雄」なのである。

当然周りの人間に知っている人はいるだろうし、「平和島」という珍しい苗字下げていたら静雄がいなくても血縁関係を探られるに違いない。

(絶対私に「平和島」なんてつけたのは静雄さんへの嫌がらせだ…)

そもそも入学式に来ようというのにいつものバーテン服なのもどうかと思うスバル。




学校に近づくにつれて同じ制服に着られているかのような親連れの人たちが道に多くなっていく。

その中で「平和島静雄…?」「隣の高校生って例の…」と言われているが、静雄が少しそちらを向くと黙る。

(ヒ、ヒエーーーー!!)

この時点でスバルの高校生活の先は思いやられる。

校門に到着すると予想通り「入学式」とある立て看板で写真を撮っている人達がいた。

スバルも今どきの若者、当然こういったものの写真を撮りたいが静雄がこういうのが好きじゃないかもしれないのでなんとなく頼めずに校門を通過しようとした。

「おいスバル」

後ろから静雄が呼び止めたと思うと「ん」と立て看板の方を見て「いいのか?」と聞いてきた。

スバルは心が見透かされたようで驚いたあと申し訳なさに躊躇したが、静雄の機嫌はかなり良さそうだったのでお願いすることにした。

「あの、写真撮って頂いても」

通りかかった男の子に撮影してもらおうと頼むと静雄をちらっと見て、静雄を知らないのか特にリアクションもなく「いいですよ」と快く了承してくれた。

撮影モードにした携帯を渡して立て看板の左右に立つと「いきますよー」と写真を撮ってくれる。

男の子にお礼を言うと男の子は出席を確認するための列に入っていった。

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