第7章 騎士辺るる子という人
スバルがるる子に会ったのは2度のみ。
るる子はスバルが魔法少女になる前から魔法少女をしており、最初の顔合わせで夢魔退治の次いでに顔を合わせたのが1度。
2度目は大規模な夢魔の侵入の時にるる子を呼んで来て手伝ってもらったとき。
めるりとは変身前の姿で会ったことはなかったが同年齢というくらいは知っている。
いずれもるる子と会っているのは魔法少女の変身後で、彼女の本当の年齢も知らない。
スバルが「雷、電気」とめるりが「火、炎」の魔法が使えたり得意なようにるる子にも得意なものがあるはずなのだが、スバルもめるりも知らなければ牛と猫もあまり知らない様子だった。(教えてもらえないだけかもしれないが)
スバルとめるりは退治の際に頻繁に顔を合わせるがるる子はその力を使うには体力を消費しすぎるらしく、大規模な退治の時にしかほとんど出てこないらしい。
『安中さん、アナタはこういった紅茶がお好き?』
最初に会った時に交した質問。どこか育ちの良さを感じさせる言葉遣い。
いつもふわふわとしたロリータチックなファッションでいて背の高い魔法少女姿に、どこを見て何を考えているかわからない瞳。
そして牛はるる子と接する前にいつも「るる子を怒らせてはいけない」と言った。
『毎日ある、るる子さんの生存確認報告が3日ほど上がってきてないのだ・・・。それと同時に・・・夢魔の出現がパタっと止んだのだ・・・』
「え・・・?」
スバルの頭の中では「どういうこと?」が頭の中で飛び交う。
いくらるる子が強いと仮定しても、夢魔を退治し続けるのは不可能に近い。
それに夢魔が出なくなったのが先なのか、るる子と連絡だ取れないのが先なのかが重要だ。
しかし牛が言うには、そもそもるる子が生存報告を勝手に出していただけで電話関係には一切出なかったという。
なのでめるりと同じ状態なのかすらもわからない。
「も、問題が山積みだ・・・」
通話を切って頭を整理する為に入浴したが、まだ言葉では現状を把握しているがその為に自分がどういう行動をするべきなのか。
めるりとるる子はどこへ消え、何故夢魔は出なくなったのか。
まだまだ自分が生活するのにいっぱいのスバルはこの日よく眠れなかった。