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春夏秋冬

第13章 今更の後悔



「さすが彼氏。かっこいーじゃん!入谷くん!」
三女の秋菜が髪の毛を束ねながら呟く。
「冬海を保健室までお姫様抱っこなんて、ホントにありがとう」
長女のしっかりした春樹が言う。
「さっすがー♪やっぱり、成長したね!伊吹ー!」
相変わらずうるさい夏美が親指を縦に突き出してくる
偽装カップルなんだけど…。
なんて言えるわけない。
「いやいや。でも大事にならなくて良かったよ。」

すると、後ろの方で声がした
「ごめん。僕のせいでとーかちゃんが…」
“とーかちゃん"
「お前、冬海と知り合い?」
「っていうか、誰かに似てるよーな…」秋菜が不思議そうにそいつを見つめる。
「僕は笹本皐月です。とーかちゃんのともだち…。正確に言えばとーかちゃんの、も……友達の従兄弟です」
「そーなんだ♪私たちは真白姉妹だよ!よろしくね。」
春樹が丁寧にあいさつする。
そしてその隣の秋菜はかたまっていた。
「ね。ねぇ。も、もしかしてだけど笹本千秋の、従兄弟!?!?」
「はい。そうですよ」

それには俺もビックリした。
なんせ、千秋とは小学生のときから仲良かったからな。


「だから似てるのかー。」
確かに似ている。
身長は違うけど、こいつ、随分ルックスが整ってる。
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