第72章 春十四日 R18
ねぇ・・・その潔さは何?あ、自宅に戻って来ました。そしてそのまま浴室です。瞬時にアオイは素っ裸になって、茫然とする私の服を脱がそうとしました。
あ、いえ、脱がされました。意味も分からず、万歳をしてと言われてその通りにすればいつの間にか外されていたボタン、引っ掛かりもなく脱がされたワンピース。
そのままご機嫌で、アオイに全身を洗われました。そして、私もアオイを・・・。それにしても、惚れ惚れする腹筋。
二人で湯船に浸かり、暫しの現実逃避。あ~、癒される~。でも、その現実逃避はものの一分で終了。理由?そんなのアオイにあちこち触られているから。
「あ~、幸せだな~。こうやって莉緖と一緒に入るお風呂。莉緖もそう思わない?・・・莉緖?」
そう、慣れない私は意識を飛ばしました。ベッドに慌てて運ばれて、冷たいタオルをおでこに乗せられています。
暴走した?僕が暴走したから?なんて、珍しくアオイが慌てています。
「でも・・・好きなんだよ。どうしようないくらい・・・。」
悲壮感たっぷりにそう呟くアオイ。
「無理させてごめん。慣れてないって分かってたのに・・・ごめん。」
ずっと、謝罪の言葉が続く。
「アオイ・・・。」
「何?」
「今日はこのまま休むね。」
「うん・・・。」
私は空いたベッドスペースを叩く。
「アオイも寝よう?傍にいてくれないと寂しいよ。」
「莉緖・・・うん。」
隣りに横になったアオイ。
「私も慣れる様に頑張るから・・・。」
そのまま就寝した私。アオイは心配そうに、私の顔を暫く見ていたらしい。でも、私の言葉にホッとした様で、いつもの様に眠ったそうだ。
そして、翌朝にはアオイは半裸。私はそんなアオイに寄り添って寝ているのだ。