第72章 春十四日 R18
朝・・・いつもの時間に目覚めた。今日は、お互いに全裸だ。あのまま寝てしまったから仕方ない。でも、つい・・・そう、つい目が向いてしまった掛布団の盛り上がった部分。
「気になる?」
「お、起きてたの?」
「今、起きた。それでは、確認しようか。」
「確認?」
アオイが掛布団を剥げば、私の視界に飛び込んで来た昨晩の暴れん坊。これは男性の朝に起きる通常のことだと教えられた。
「触っていいよ、でも、あまり強く握らないで。」
拒否する前に、アオイの方が行動が早かった。私の手には余る程のアオイの男性器が握り締められている。
「こうやって、上下に動かしてくれればいい。握る強さはもう少し強くてもいいよ。うん、これくらい。」
茫然自失の私に、アオイはそのまま私を朝から食べてしまった。全然、逃げられなかった・・・。そして、朝から何回もイカされた。
「莉緖、どうかしたの?」
「分からない・・・でも、離れたくない。」
「そっか。」
アオイはニコニコと嬉しそうだ。
しかし、畑作業には行かなければならない。可愛い野菜たちのお世話は必須だ。アオイの手をひいて畑に向かう。
「莉緖?」
「うん?」
素早く奪われた唇。そして、今日は・・・私からもお返ししておいた。
「あのぉ・・・。」
私たちの声ではない声が投げかけられ、私は驚いた。そして、安定のアオイは気付いていたらしい。
そして、そこにいたのは前回同様にミランだった。
「す、すみません。何かご用でしょうか。」
「昨日、あのピンクおじさんが来たと小耳に挟んで。」
どうやら、事実確認をしたい様だった。
「来ましたけど、お帰り頂きましたよ。」
いい笑顔でそう言ったアオイ。
「やっぱり・・・本っ当に馬鹿にしてるわ!!」
いきなり怒り出したミラン。一体、どうしたのだろう?
「ウチにも来たの。真っ赤な薔薇の花束を持って。ううん、ウチだけじゃない。ねぇ、この村の人のこと馬鹿にしていると思わない?」
詳しく話しを聞くと、他の年頃の女性宅を訪ねていたことが発覚した。何処かに引っかかればいいとでも思っているのかもしれない。結果的に、誰も引っ掛からなかった様だけど。
ただ、年頃の・・・と言うだけで、熟女の女性が引っ掛かったらしい。その人の娘に言い寄ろうとしたのを、どうやら誤解したらしいその母親。