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牧場物語生活へトリップ!?

第69章 春十一日


アオイの腕の中で今日も目覚めた。一つだけ違うのは、朝からキス三昧だったこと。私だって、アオイの気持ちに応えたいから頑張った。

っと、朝から盛り上がり過ぎた気がする。でも、アオイの舌が口の中に入って来て驚いて・・・ちょっと恥ずかしくなった。

「莉緖にはまだ早かったかな。ごめんね、気が急いてしまった。あまりにも莉緖が可愛くて止まらなかったよ。」
「ううん、驚いただけで・・・嫌じゃないから。」

私だって・・・ちょっぴり期待している。アオイから言われた深く愛してくれるって言葉を。

「ありがとう、莉緖。さ、朝食にしよう。」
「あっ・・・。」

つい、残念そうな声が出てしまい、慌てて口を塞ぐ。

「どうしたの?聞き間違いじゃなければ、残念そうな声に聞こえたのだけど。」

聞き間違いではないです。でも、そんな事・・・。

「僕は莉緖の言葉は特に流したくない。思ってることがあるのなら、ちゃんと話して欲しい。僕は莉緖の事、もっと知りたい。どんなことを考えて思っているのか。僕は莉緖とのこと間違えたくないから。」
「・・・わ、私・・・その・・・抱き締めて欲しかったなって・・・。」
「・・・僕だけが一方的に堕とされていっている気がする。そんな顔でそのお願いするなんて、僕の理性試されてる?可愛いとしか言えないんだけど。」

何やら葛藤を始めたアオイ。

「ダ、ダメ?」
「だから・・・ああっ、もういい。人が折角自重しようとしてたのに。分かった、どこまでも堕とされてあげる。」

引き寄せられれば、強く抱き締められた。

「莉緖の匂い、甘いな・・・。」

身を屈め私の首筋に顔を埋めては、柔らかい感触が触れる。一瞬、小さな痛みを感じたけれどその後に熱い程の舌先が首を舐め身を固くした。

「アオイ、何を・・・。」
「莉緖が僕のものだという所有印だよ。所謂、キスマーク。」

アオイは・・・何か、パパに似ている気がする。いつだって、ママ大好きなパパ。私もあんなに愛してくれる人と結ばれたいって思ってた。

でも、私はまだ恋愛初心者で何処まで人の領域に踏み込んでいいのか距離感が分からないでいる。相手がアオイだから、臆病になってしまっているのもあるのだと思う。

だったら・・・コミュニケーションが大切だよね。分からないなら聞けばいいんだよ。

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