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牧場物語生活へトリップ!?

第64章 春六日


アオイの手が私の頭を撫でる。

「俺も莉緖さえ傍にいてくれるなら、これからも生きていけそうだ。きっと、俺のこれからは幸せしか無い様な気がして来た。莉緖のお陰だな。」
「アオイ~、覚悟した~?」
「あぁ、したした。」
「泣いちゃうくらい幸せにしちゃうからね~。」

アオイが何か呟いた気がしたが、酔っぱらっている私は聞き逃したと言うか聞こえていなかった。

グラス片手にアオイに抱き付いては、ご機嫌でワインを喉に流していく私。でも、いつのまにかそのグラスは取り上げられていた。

半分以上夢の中の住人になった私は、アオイに抱き付いたまま目を閉じた。

本当はね・・・

凄く怖いんだよ。アオイがひょっとしたら気が変わるんじゃないかって・・・本当に怖いんだよ。

だって、私には未知なる世界だもの。付き合うのが初めてだし、人との距離感とかも正直分かってない。

それに、元カノとのいい思い出だってあるはず。その思い出に負けたり・・・。


「あれ?ここは寝室。」

直ぐ傍には、いつもの温もり。大好きなアオイの匂い。

「起きたのか?」
「ア、アオイは寝てなかったの?」
「もう寝るとこ。それより、気分が悪いとかないか?」
「うん?うん、平気みたい。」

頭の上から優しい声が落ちて来る。

「そっか。ならいい。さっさと寝ろ。おやすみ。」
「おやすみなさい。」

近い内に、元カノがここへ来る。アオイはそう言った。

怖いけど、私だってアオイを奪われたくないから頑張るよ。私は絶対に浮気なんてしないし、これから経験する男女のことはアオイとがいい。

そう思いつつ、私は目を閉じた。


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