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牧場物語生活へトリップ!?

第49章 後期の学校の始まり


「全部見えたって・・・。」

「ん?証拠でも欲しかったのか?俺だって男だけど、どうでもいい女の裸を写真に撮るほど節操無しじゃないし、そもそも興味もない。女に不自由してないからな。」

陽キャが言うと、嫌味に聞こえない。そして、元親友は教室から泣きそうな顔をして出て行った。そりゃ、全部見られてたって言われたら羞恥で死ねそう。

「もういいか?お前達がやりたかった他人を傷つけるって目的は果たせたんだろう?それなのに、まだ何かしようとしているのか?」

「俺らさぁ、一度仲間になったヤツが傷付けられたら黙ってないからな?それを踏まえて、行動するなり話しするなりしろよ。」

元カレはどちらかというと、高身長ではない。だからと言って小柄でもないのだけど、圧倒されていて腰が引けてる。

「今の莉亜ちゃんは、理人のものだ。それ、忘れんな。」

元カレと同じくらいの背丈なのに、圧倒している。

「理人、遅いぞ。」

元カレの顔色が真っ青になって、後ろを振り返った。でも、理人は私しか見ていなかった。でも、元カレの目の前に立ち止まっては見下ろした。

「何?」

「えっ?」

「俺の彼女に、何用かと聞いてんだけど。」

怒りを隠していない瞳に、元カレは後退った。

「あぁ、言い方変えた方がいいか?なら、今更、ズタズタに傷付けた元カノに、何用かと聞いているんだけど。」

「そ、それは・・・。」

「無いよな?用なんて。」

理人が詰め寄る。

「な、無いです・・・。」

「そっか。で、今の大事な彼女のことはいいのか?」

元カレは教室を出て行った。

「でもさ、俺たちは何もしてないけど、どっかの学部のヤツは写真撮ってたっけ。あれ、何に使うつもりなんだろうな。」

えっ?何それ。写真撮ってたって・・・。そんなの学校に知られたら、何かしらの処分はあるんじゃない?

「ほんと、節操ないよなぁ。せめて、キスくらいで留めておけばよかったのにな。」

キスくらいって・・・。

「大丈夫か?」

「あ、ありがとう!!」

大きな声でみんなにお礼を言った。私のことなのに、何も出来なかった。みんなは何でもないように笑ってくれ、理人も頭を撫でてくれた。

ちょっと、涙出そう・・・。




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