第48章 現実ともう一度の初めて
別荘は立派で、素晴らしかった。調度品と言うか、部屋そのものでさえも。お洒落な洋館だった。
そして、冷蔵庫の中は豊富な食材が入っていた。夕食は・・・美味しかったと思う。因みに私が作った。でも、緊張してあまり味が分からなかった。
更に、お風呂・・・。ここでも、理人はサッパリしたもので連れ込まれた私は同じように洗われて湯船の中では両足の間に収められている。
「緊張してる?」
「う、うん。」
「俺も。」
まさかである。人前であんなこと言ったのに、緊張しているだなんて・・・。
「でも・・・不思議だなぁ。ゲームの中の莉亜の裸体と今のと同じ。体のラインも胸の大きさも形でさえも。そう言えば、あれから一度だけゲームを起動したんだけど、普通でゲーム出来たんだ。ほんと、あれって何だったんだろうな。」
そう言えば、私はあれから一度も軌道していない。でも、何となくだけど理人が言う通りに普通にゲームの画面になりそうな気がする。
そして夜の営みは・・・ゲームと全く同じだった。もう、本当に満足させて貰いました。としか言えない。あんなにしても、理人はケロッとしていたのだけど。
そして、私の体のことは私より知られているようでした。ゲームのキャラとは違う見た目なのに、間違いなくリヒトと同じだと思えてしまっている。
現実の理人も、変わらずイケメンなんだけどね。つまり、私は理人に溺れてしまったわけで・・・。
「一緒に住まない?」
と言う少々強引な提案と言うかお願いで、夏休みが終わる頃には私の住居は理人と同じ場所になった。
でも、違和感ないのが不思議。ゲーム補正でも存在するのかと思うほど、傍にいることがしっくりきてて楽しい。
さて、長かった夏休みが終わる。学校が始まる。私の毎日はどうなっていくんだろう?また、顔を合わせることになるのが憂鬱でしかない。
且つての親友も元カレも、友人も幾人かはクラスメイトだ。
「学校のこと気にしてる?心配ないって言ったよね。俺が傍にいるし、俺に守られておけばいいんだから。」
「うん、ありがとう。」
「あぁ、あの胡散臭いヤツとは一対一で会うのも話すのも禁止な?間違いなくアイツを潰すし、莉亜は正しく抱き潰すおしおきな。」
何か、最後に物騒なこと言われた。冗談じゃないだろうから、ちょっと怖い。それに、本気で抱き潰されたら・・・。