第46章 農業生活 夏 十三日目
「莉亜、どうして僕を見ないの?」
顎を掴まれ、目線を合わされた。ゾクッとする妖しい笑みだ。もう、目を反らせない。
「言って・・・?」
「お・・・お願い。」
「フフ、よく言えました。偉いね。じゃあ、行こうか。」
あ~、無理だった~っ!!そして、入浴中・・・リヒトの両手が当たり前?に、卑猥に胸に触れてます。結果的に、そこだけでは終わらないのだけど・・・。
でも、でもね・・・服着てても、どうして直なんだろう?確かに、ちょっぴり成長した気がしないでもないのだけど・・・。
(リヒトside)
正直言って、今日の来客は観光の女性客がそこそこ多かった。調理中の僕に遠慮なく声掛けて来るし、しつこく僕のことを聞き出そうとしてきた。
家族構成を聞かれた時には、愛する妻と新婚生活中だと言えば、明白に残念な顔をする人、気にせずに質問が多い人様々だ。
カミルは相変わらずの塩対応だけど、イライラしているのは分かる。かと言って、闇雲にウザいとかは言わないのだけど。
こんな状況だったからか、莉亜に怒ってるのかと聞かれた時に、僕は嬉しかった。上手く隠しているつもりだったのだけど、僕の変化に気付いてくれた。
嬉しくなって、あんな提案してしまったのだけど・・・。だって、好きな女の子にヤキモチ妬かれるのって嬉しいから。
僕としては本当に充分だと思うし、莉亜の胸って綺麗なんだよね。まぁ、僕だけが知っていればいいのだけど。
それでも、莉亜が望むなら僕は協力を惜しまないよ。最大限に協力するつもり。莉亜が返答に困っている間、畳みかければなし崩しになるのは分かっていたしね。
堂々と触れる許可貰ったんだから、なるべく直に協力しなくちゃ。それだけじゃ、終わらなくなるのだけど仕方ないよね。
今は、僕の隣りで眠ってる。伏せられた瞼に、僕はキスする。少しだけ身じろぎ僕に擦り寄って来る可愛い僕の婚約者。
無茶苦茶に愛したくて、色々と堪能したくなるよね?
いろいろと、ね?