第40章 農業生活 夏 七日目
「じゃあ、食べようか。」
リヒトに手を引かれ、キッチンへと向かった。チーズたっぷりのリゾットと卵スープ、そしてミックスジュース。野菜も入っていて、とても美味しかった。
「リヒトもちゃんと夜は寝ないとダメだからね?」
「えっ?突然、どうしたの。」
「私だって、リヒトを心配してるってことだよ。それと・・・夜のお誘いは程々にね。」
リヒトがまたしても固まった。
「それだけは、ちょっと・・・。」
「そんなにしてたら、飽きたりしない?」
「えっ・・・僕のこと飽きたってこと?」
ケビン2号の、この世の終わり的な顔?
「そうじゃなくて、リヒトの方が体力使うんだから無理しないでってことだよ。あんなに汗だくになるんだし。」
「本当に僕に飽きたんじゃないの?」
縋るような眼差しを向けられ、慌てて否定する。
「飽きたりなんかしないよ。いつも凄く気持ちいい・・・よ?」
私ってば、何恥ずかしいこと力説しているんだろう。
「僕は・・・莉亜が欲しい。でも、莉亜が嫌だって言うなら我慢する。」
「嫌だとか思ってないから。私だって、リヒトが欲しい・・・し?」
またしても、何か恥ずかしい言葉を吐いている気がする。
「それなら、今晩も莉亜を食べていいよね?」
「う、うん・・・。」
どうしてこうなった?シャワーを浴びている時も、食べられる羽目となって・・・更に、ベッドでも求められる。
何度も私の名前を呼ぶリヒトの声。今晩も激しく腰を打ち付けるリヒトは、嬉々として元気いっぱいに見える。
「莉亜、もう一回いい?」
「う、うん・・・。」
「じゃあ、このまま動くよ。」
再び、果てた後も元気なリヒト。こ、今度こそ断わろう。次は必ず!!そう思うのに、リヒトを拒めない。
結局は、私もリヒトに弱いんだ。
あ~、今晩もお先に・・・おやすみなさい?