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牧場物語生活へトリップ!?

第31章 農業生活二十九日目


思ったほどの衝撃は無かった。リヒトは、隣りで美しく眠っている。あ~、綺麗な顔~。頬にキスしてみたら、唇に誘導された。

「んっ、朝から積極的だね。おはよう、莉亜。」

「おはよう。積極的なのはリヒトの方だと思うけど。」

昨晩は、私の体力切れで早々にリタイアした。そんな私に、リヒトは諦めてくれたらしい。取り敢えず良かった~。

「また、夜に莉亜を頂戴ね?」

「えっ?」

「程々ならいいんだよね。だから、昨晩は我慢出来たんだよ。」

ここは、喜んでいいところなのだろか?

「そ、そんなにしたいの?」

「莉亜だから、そう思うんだよ。」

そんな風に言われたら、何も言い返せない。元カレの浮気で別れた私としては、他の人に淡泊なリヒトは嬉しいと思うから。

リヒトの首に腕を回し、唇を重ねた。

「好き、リヒト。」

「僕も好きだよ。さ、シャワー浴びようか。」

シャワーを浴びる中、リヒトの腹筋に触れる。日に日に鍛えられていく体が眩しい。って、触ったら触られるのを忘れてた。逆上せそうになり、直ぐに浴室から出た。

「今日はお昼から、デートに行こうね。」

「うん。また、色々とお店見たい。そうだ、またシノンさんのところに行ってもいい?夏の服も作って貰いたいから。リヒトの分も一緒に。」

「ありがとう。莉亜の作る布地は、肌触りが良くて好きなんだ。楽しみだよ。」

眩しくて目がつぶれそうなほどの笑顔を見せられ、クラクラしそうになった。昨日の真っ黒な翼は、今は見えない。良かった~。ブラックリヒトじゃなくて。

朝食を二人で作り、勿論、イチャイチャ込みで。たっぷりのサラダチキンを挟んだピタパンと、コーンスープに野菜サラダ。

「珍しいね、食べるのが早い。もう少し作って来ようか?」

「ううん。大丈夫。お昼から、買い食いするだろうから今はいい。ありがとう、リヒト。美味しかった。」

「どういたしまして。」

風に揺れて靡く、リヒトの水色の長い髪がキラキラしてとても綺麗。そっと触ってみたら、サラサラの触り心地。

「リヒトの髪、綺麗でサラサラ~。」

「莉亜の髪の方が綺麗だよ。フワフワして、触り心地いいよ?」

お互いに褒め合って、つい笑ってしまった。リヒトに抱き締められ、暫く、穏やかな風の中、二人で今の幸せを噛み締めていた。





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