第30章 農業生活二十八日目 (R指定)
「ダ~メ。だって、僕はまだまだ莉亜が欲しいから。あんな濃密なことやってくれたんだから、僕もちゃんとお返しするね。」
今は、リヒトの笑顔が怖い。
「お、お風呂入りたい・・・。」
「うん、分かってるよ。僕が綺麗に洗って上げるから安心してね。」
不安でしかないんだけど・・・。それにしても、リヒトのほっそりした首筋って・・・。
「美味しそうっ・・・。」
リヒトの首に吸い付けば、されるがままで抵抗しない。一つ二つ・・・増えていく赤い痣。ハッと我に返ると、リヒトはニッコリと笑ってくれた。
「もういいの?好きに幾らでも付けていいよ?僕も、後でい~っぱい付けてあげるからおあいこだね。」
誰か・・・私のスイッチとリヒトのスイッチを消してください。
それにしても、リヒトの首筋って・・・何か美味しそうに見えるんだよね。なんて思っていると、頭を撫でられる。
「我慢なんかしないで、もっと僕を莉亜のものにしてもいいんだよ?僕も我慢しないから。」
これは、宣戦布告っ!?
「ほ、程々が・・・。」
「程々は平日のことでしょ?今日は週末だから、いいんだよね?」
好きなだけ弄んでも・・・なんて、声が聞こえた気がした。それでも、入浴中はお湯の温かに体がほぐされ弛緩していく。
「あ~、気持ちいいね。お風呂って~。」
「うん、そうだね。この後も、気持ちいいことするけど。」
ピキッと私は固まった。
「癒されるね~。温かいお風呂って~。」
「うん、そうだね。後で僕も温めてあげるから。」
また、固まる私。
「そ、そろそろ夏だから、暑くなって来たね~。」
「うん、そうだね。裸体で寝ても大丈夫だね。」
私は、リヒトを見た。
「リヒト、触り過ぎ。」
さっきから、体のあちこちを話しながら撫でまわされている。
「莉亜も僕を触っていいんだよ?」
いいんだよ?じゃないんだけど。そんなに撫でまわされたら、おかしな気分になるでしょ。
「あぁ、もう我慢できない?じゃあ、そろそろ出ようか。」
斜め上の解釈をされて、ドナドナされていく私。
「夜はまだまだこれからだから。」
明日の私、何かごめん!!先に謝っておく。リヒトを拒否できない。
「愛してるよ、莉亜。さぁ、もっと楽しもうね?」
って、ケビンのこと忘れてた。リヒトが対応してくれたんだろうけど・・・。